サイエンスZERO ウナギはどこへ行った?の感想等
ゲスト 東京大学 大気海洋研究所 教授 塚本勝巳
今回のうなぎのお話でございました。 今までうなぎの事をほとんど知らず恥ずかしい限りでございます。
”人間よりも遥か長い歴史をもった うなぎ に
敬意 を払ってほしいと”
ゲストの 塚本教授が言っておられましたが、本当にその通りですね。
日本のうなぎの一生
日本である程度そだったうなぎは川をくだり海に出て海底山脈を目印にひらすら南へ南へと大移動。6月の新月の晩日本から2500キロはなれたグワム沖で産卵。生まれるのは体長3ミリも満たない赤ちゃんだそうです。やがて赤ちゃんは西に向かう北赤道海流に乗ってフィリピン沖にやってきます。このころ平たい帆のかたちのレプトセファルスになっていて黒潮にのって日本に向かいます。日本に近づく頃にはシラスウナギになっているそうでう。 さらに日本の川を昇り大人になるそうです。
なぜうなぎは回遊するのか?
うなぎは もともと深海魚だったそうです。それがたまたまレプトセファルスになり海流に流されやすくになり、陸地の川にやってきて暮らすようになったそうです。しかし産卵の為にまた深海に行かなければならなかったそうです。フィリピン海プレートの東南の角で生むのですけれども、昔はそのプレートが陸に近かったのですが、だんだん開いてきて大回遊するようになったそうです。
※東京大学 大気海洋研究所HP http://www.aori.u-tokyo.ac.jp/index.html
※東京大学 大気海洋研究所 行動生態研究室
http://www.fishecol.ori.u-tokyo.ac.jp/homepage.data/Components/top.html
※ウナギ:大回遊の謎 塚本勝巳 PDF http://www.fra.affrc.go.jp/kseika/150828seika/seika1.pdf
※サイエンスライブラリー 特別編 http://www.brh.co.jp/s_library/j_site/scientistweb/no68/
日本で取れるシラスウナギが減った理由
①様々な気候変動により海に降る雨の場所がかわり、うなぎの産卵場所が南にずれてきた。
雨が降ると海水の塩分濃度かわり、その縁である塩分フロントとのどくどくの匂いに惹かれてあつまり産卵するそうです。このズレはわずかなのですけれどもこれにより黒潮に乗れなくなり、かわりに南に行くミンダナオ海流に乗ってしまい死滅回遊になってしまうそうです。
②日本の河川の問題
・どの川にもある堰が壁になり昇れない。各堰に現在設置されている魚道は鮎などの遊泳力のある魚には大丈夫だが、シラスウナギにとってはかなり難し魚道だそうです。(鮎などは多少の段差があってもジャンプして乗り越えられるが、はうような泳ぎしかできなうなぎには難しいと・・・)
↓
イールラダー(うなぎ専用魚道)を作る
これは日曜大工できそうな簡単なものですので、変なところに何百億もかけて公共事業するなら早急に作ってほしものです。
・住む場所となる川の岸辺の環境の悪化していること。うなぎの餌となるエビや小魚は人口の護岸では激減していると。
↓
葦を茂らせて自然環境に近い形にする
とにかく河川の環境悪化問題はうなぎだけでなく知らず知らずのうちにいろんな生物を死滅させるので、早急に取り組んでほしいと思います。
うなぎの完全養殖
2010年に世界で初めて完全養殖が成功。研究を初めてから40年かかったそうです。
現状 レプトセファルスの餌はサメの卵で代用しておりましたが、水に浮揚しない為うなぎの大 量生産には向いておりませんでいたが、最近自然界で何を食べているかがわかり実用化に近 づいているそうです。
※水産総合研究センターHP http://www.fra.affrc.go.jp/kseika/unagi/
※うなぎトリビア 陸上でも水分があれば一週間ぐらい生きられる!!そうです。
サイエンスZEROHP http://www.nhk.or.jp/zero/about/index.html
関連ブログ がっちりマンデー 逆境に負けない!「漁業」で儲ける人々の感想(マグロの完全養殖等)
http://honnma.blogspot.jp/2012/07/blog-post.html
※ブログ内ラベル ホーム がっちりマンデー あさイチ サイエンスZERO
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